開業資金は自己資金でいくら必要か
公開日: 2026年7月16日
結論
以前は日本政策金融公庫の「新創業融資制度」で創業資金総額の10分の1以上の自己資金が必要とされていましたが、2024年4月開始の「新規開業・スタートアップ支援資金」ではこの自己資金要件が撤廃されています。ただし実務上、自己資金が少ないと融資審査で不利になりやすいとされています。まず開業資金の総額を試算し、そのうちどれだけを自己資金で用意できるかを整理したうえで、不足分の融資申込みを検討してください。
制度上は自己資金要件が撤廃されている
かつての新創業融資制度では創業資金総額の10分の1以上の自己資金が要件とされていましたが、2024年4月に始まった新規開業・スタートアップ支援資金ではこの要件が撤廃されています。制度上は自己資金なしでも申込み自体は可能です。
実務上は自己資金があるほうが有利
自己資金要件が撤廃されたとはいえ、審査においては事業計画の実現可能性や返済能力が総合的に判断されます。自己資金がまったくない、または極端に少ない場合、計画性や事業への本気度を疑われ、審査で不利になる可能性があります。
自己資金をどう準備するか
開業を決めたら、開業資金の総額を試算し、そこから自己資金でどこまで賄えるかを逆算してください。不足分について、融資・補助金等の調達方法を検討する、という順序で資金計画を組み立てることをおすすめします。
よくある質問
自己資金として認められるものは何ですか?
預貯金が基本ですが、出所が説明できるものに限られます。直前に一時的に借りて口座に入れた「見せ金」は自己資金として認められない場合があるため注意が必要です。
自己資金がまったくない場合、融資は受けられませんか?
制度上は申込み自体は可能ですが、審査上不利になりやすいため、可能な範囲で自己資金を用意しておくことをおすすめします。
執筆・監修: 小嶋 勇輝(宅地建物取引士)