不動産開業の資金調達方法(融資・補助金)
公開日: 2026年7月16日
結論
不動産会社の開業資金の調達方法は、日本政策金融公庫の創業融資(新規開業・スタートアップ支援資金)が最も代表的です。これに加えて、信用保証協会付き融資、自治体の創業補助金・助成金、クラウドファンディング、家族・知人からの借入等が選択肢になります。まず日本政策金融公庫の創業融資を軸に検討し、自治体の補助金で活用できるものがないかを合わせて調べてください。
公的融資が最有力の選択肢
日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」は、無担保・無保証人で利用でき、自己資金要件も撤廃されている(2024年4月〜)ため、多くの開業者にとって最初に検討すべき選択肢です。融資限度額は7,200万円(うち運転資金4,800万円)です。詳細は日本政策金融公庫の創業融資に関する別記事で解説しています。
信用保証協会付き融資
民間金融機関からの融資に、信用保証協会の保証を付ける形の融資です。宅建業の「保証協会」とは全く別の制度・組織のため、混同しないよう注意してください。詳細は信用保証協会付き融資に関する別記事で解説しています。
補助金・助成金、その他の方法
自治体によっては創業を支援する補助金・助成金制度を設けている場合があります。地域・時期によって内容が大きく異なるため、開業予定地の自治体窓口で確認することをおすすめします。このほか、クラウドファンディングや家族・知人からの借入も選択肢になり得ますが、それぞれ注意点があるため個別の記事で解説しています。
主な資金調達方法
| 日本政策金融公庫の創業融資 | 信用保証協会付き融資 | 自治体の補助金・助成金 | |
|---|---|---|---|
| 返済の要否 | あり | あり | 原則不要(要件あり) |
| 審査主体 | 日本政策金融公庫 | 金融機関+信用保証協会 | 自治体 |
| 内容の統一性 | 全国共通制度 | 全国共通制度(保証内容は地域差あり) | 自治体ごとに大きく異なる |
よくある質問
複数の調達方法を同時に利用できますか?
公的融資と自治体の補助金を組み合わせるなど、複数の方法を併用できる場合があります。詳細は各制度の窓口に確認してください。
「宅建業の保証協会」と「信用保証協会」は同じ組織ですか?
別の組織です。前者は宅建業免許の要件に関わる弁済業務を行う団体、後者は中小企業の融資を保証する公的機関です。名称が似ているため混同に注意してください。
執筆・監修: 小嶋 勇輝(宅地建物取引士)