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宅建業免許

専任宅建士を外部から雇う場合の注意点

公開日: 2026年7月16日

結論

専任宅建士を外部から採用する際は、(1)他社の専任宅建士として重複して登録されていないか、(2)常勤で勤務できる状態か、(3)実務経験や退職リスクへの備え、の3点を必ず確認してください。特に重複登録の確認は採用前に宅建士証で行っておかないと、後から免許申請自体がやり直しになる可能性があります。

重複登録がないかの確認が最優先

宅建業法第31条の3により、専任の宅地建物取引士には「常勤性」と「専従性」が求められ、他社の専任宅建士との重複や、他の職業との兼業は原則できません。採用候補者が既に他社で専任宅建士として登録されている場合、その登録が外れていないと自社の専任宅建士として届け出ることができないため、採用前に宅地建物取引士証を確認し、前職での専任登録の解除状況を本人経由で確認してください。

常勤で勤務できるかの確認

専任性の要件は「常勤かつ専ら宅建業に従事している」ことです。副業として関わりたい、他の仕事と掛け持ちしたいという希望がある候補者の場合、要件を満たせない可能性があるため、雇用契約を結ぶ前に稼働条件をすり合わせておく必要があります。

実務経験と退職リスクへの備え

専任宅建士は重要事項説明や契約書面の作成など実務の中心を担うため、実務経験の有無は事業運営に直結します。また、専任宅建士が不在になると事業を継続できなくなるため、複数名の宅建士を確保しておく、後任探しのルートをあらかじめ持っておくといった備えも検討しておくとよいでしょう。

外部から専任宅建士を採用する前のチェックリスト

  • 宅地建物取引士証で有効な登録状況を確認したか

  • 他社の専任宅建士として登録されていないか(重複登録の有無)を確認したか

  • 常勤で勤務できる稼働条件かをすり合わせたか

  • 実務経験の内容(重要事項説明・契約書作成等の経験)を確認したか

  • 退職時の後任確保について事前に方針を考えたか

よくある失敗

前職を退職すれば専任宅建士の登録も自動的に解除されると思い込む。従事先の変更登録は本人が申請しない限り自動では行われず、前職の登録が登録簿に残ったままだと新しい会社での専任登録ができないトラブルが実務上よく起きています。採用が決まったら、候補者自身に前職での変更届出の状況を早めに確認してもらってください。

本記事は公開時点の情報に基づき作成しています。法令・行政手続きは変更される場合がありますので、実際の申請・手続き・意思決定にあたっては、必ず所轄の行政機関・関係団体の最新情報をご確認ください。

よくある質問

重複登録がないかはどうやって確認しますか?

宅地建物取引士証には登録の情報が記載されていますが、前職での専任宅建士としての届出が正式に解除されているかは、候補者本人と前職の勤務先を通じて確認するのが確実です。

業務委託契約で専任宅建士を確保することはできますか?

専任性は常勤であることが前提のため、業務委託契約で常勤性の実態を満たせるかは慎重に判断する必要があります。判断に迷う場合は申請先の窓口に確認することをおすすめします。

執筆・監修: 小嶋 勇輝(宅地建物取引士)

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