資金繰り表の作り方
公開日: 2026年7月16日
結論
資金繰り表は、月ごとの入金(仲介手数料等)と出金(家賃・人件費・広告費等)を記録・予測し、現金残高の推移を可視化する表です。宅建業では仲介手数料が成約時にまとまって発生するため、毎月の入金額が大きく変動する前提で表を作る必要があります。まず固定的に発生する出金項目(家賃・人件費・年会費等)を月ごとに並べ、そこに保守的な入金見込みを重ねて、現金残高がマイナスにならないかを確認してください。
資金繰り表の基本構成
月ごとに「前月繰越残高」「当月入金」「当月出金」「当月末残高」を記載していく形式が基本です。入金・出金それぞれの内訳(仲介手数料、家賃、人件費、広告費等)を項目ごとに分けて記載すると、どこにお金がかかっているかが見えやすくなります。
宅建業ならではの注意点
仲介手数料は契約成立・引き渡し等のタイミングでまとまって入金されるため、毎月安定した入金があるとは限りません。成約が見込めない月が続いても固定費(家賃・人件費・年会費等)は発生し続けるため、保守的な入金予測(成約が遅れるケースも想定)で表を作ることが重要です。
定期的な見直し
資金繰り表は一度作って終わりではなく、実際の入出金と比較しながら毎月見直すことで精度が高まります。現金残高がマイナスに近づく兆候が見えたら、早めに追加の資金調達や経費削減を検討してください。
よくある質問
資金繰り表と損益計算書は何が違いますか?
損益計算書は利益(収益-費用)を示すのに対し、資金繰り表は実際の現金の出入りを示します。利益が出ていても現金が不足する「黒字倒産」を防ぐために、資金繰り表の管理が重要です。
資金繰り表はどれくらいの期間分作るべきですか?
少なくとも開業後1年分、可能であれば2〜3年分を作成し、季節変動や成長シナリオを織り込んでおくことをおすすめします。
執筆・監修: 小嶋 勇輝(宅地建物取引士)